北朝鮮のリ・スヨン外相は、ニューヨークで開かれている国連総会に出席するため、21日、ピョンヤン(平壌)を出発し、「人工衛星の打ち上げ」と称して事実上の長距離弾道ミサイルを発射する可能性などに重ねて言及することで、アメリカなどに揺さぶりをかけるものとみられます。
北朝鮮国営の朝鮮中央通信は21日、ニューヨークで開かれている国連総会に出席するため、リ・スヨン外相がピョンヤンを出発したと伝え、リ外相は経由地の中国・北京に到着しました。
リ外相の具体的な訪問日程は明らかにされていませんが、今月28日から始まる国連総会の一般討論演説のほか、これに先立って今月25日から開かれる国連サミットに参加する見通しです。
リ外相は今回の国連総会の場で、来月10日の朝鮮労働党創立70年に合わせ、「人工衛星の打ち上げ」と称して事実上の長距離弾道ミサイルを発射する可能性や、「みずからの核開発は正当だ」とする従来の主張に重ねて言及することで、対話が途絶えているアメリカなどに揺さぶりをかけるものとみられます。